【4063】信越化学工業 世界有数の化学メーカー 半導体製造装置には欠かせない技術と材料や塩ビ管 世界各地に拠点をもつすごい企業!?

信越化学株式会社(Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.)は、日本を拠点とする世界有数の化学メーカーの一つです。1946年に設立され、現在では世界各地に拠点を持ち、シリコーン、合成樹脂、半導体材料などの製造・販売を行っています。

同社は、シリコーン製品を主力としており、シリコンウエハーやLSI、太陽電池などの半導体材料、医療用シリコーン、建築材料、コンシューマー向け製品など、幅広い分野で使用されています。

また、同社は環境負荷の低減にも力を入れており、リサイクル技術や省エネルギー技術などの研究開発を行っています。また、社会貢献活動として、教育支援や災害支援などの取り組みも行っています。

4063【信越化学株式会社】会社概要

1信越化学とは

信越化学株式会社は、日本の化学メーカーであり、世界的なグローバル企業の一つです。本社所在地は東京都中央区日本橋蛎殻町で、沿革は1949年に設立された「信越化学工業株式会社」から始まります。組織構成は、本社、研究開発部門、国内外の製造部門、販売・営業部門などに分かれています。

2事業内容・ラインナップ

信越化学の主力製品は、シリコーンや塩ビ樹脂、エンビ管などの特殊化学品です。これらの製品は、自動車、建設、電子機器、医薬品などの多岐にわたる産業で使用されています。また、同社はファインケミカルや医薬品原料なども手掛けており、幅広い事業分野に進出しています。

信越化学の注目ラインナップ

半導体分野においては、半導体製造プロセスの各段階で幅広い製品群を展開している。

主力製品としては高純度ガス、高純度化学品、洗浄剤が挙げられます。以下簡単ですが

1.高純度ガス  半導体製造プロセスの中で欠かせないのが、高純度ガスです。信越化学は、超高純度ガスの供給を行っており、それぞれの用途に合わせた適切な製品を提供しています。

2.高純度化学品  半導体製造プロセスにおいて、欠かせないのが高純度化学品です。信越化学は、高純度化学品を提供することにより、半導体製造プロセスの品質向上に貢献しています。

3.洗浄剤  半導体製造プロセスでは、微細な汚れや異物が影響を与えることがあります。信越化学は、高純度の洗浄剤を提供することにより、半導体製造プロセスの品質向上に貢献しています。

エンビ管 信越化学のエンビ管は、省エネルギーと環境負荷低減に配慮した製品であり、建築分野を中心に幅広く利用されています。筆者が投資を決めた理由の一つw

信越化学のエンビ管は特殊なものがあり「VINYTOP」は塩ビ樹脂に特殊な添加剤を配合することで、耐熱性、耐薬品性、透明性安定性、などなど従来のエンビ管にはなかった高機能性を実現している。

そのため、医療機器や半導体製造装置などの高度な分野で使用されている。

ということは・・・半導体不足で工場が・・・とか想像して投資しました。

信越化学の事業内容や製品ラインナップをまとめると

信越化学の主力製品は、シリコーンや塩ビ樹脂、エンビ管などの特殊化学品です。これらの製品は、自動車、建設、電子機器、医薬品などの多岐にわたる産業で使用されています。また、同社はファインケミカルや医薬品原料なども手掛けており、幅広い事業分野に進出しています。

こんな感じです。

3信越化学4063の主要取引先など

信越化学の主要な取引先や顧客には、自動車メーカー、建設会社、電子機器メーカー、医薬品メーカーなどが含まれます。同社が提供する製品の役割としては、自動車部品の防振・防音材、建築用のシーリング材や防水材、液晶パネル製造に必要な特殊ガスなどが挙げられます。信越化学は、世界中の多くの企業と取引を行っており、グローバルな事業展開を行っています。

【4063】信越化学の財務分析

1売上高の推移

信越化学株式会社の売上高は、過去5年間でやや安定的に推移しています。2017年度は4,092億円、2018年度は4,207億円、2019年度は4,170億円、2020年度は4,016億円、2021年度は4,145億円でした。2020年度には新型コロナウイルスの影響により、一部事業が減少したものの、2021年度には回復傾向が見られました。主力製品であるエンビ管やソーラーセル向けシリコーンに加え、エレクトロニクス分野でも需要が増加していることが背景にあるとされています。

2利益率の推移

信越化学株式会社の利益率は、2017年度から2021年度にかけて変動があります。営業利益率は2017年度の15.8%をピークに、2021年度には13.5%に低下しました。一方、経常利益率は、2019年度の6.3%をピークに、2021年度には5.9%に低下しました。純利益率も同様に、2019年度の4.3%をピークに、2021年度には3.6%に低下しています。原材料費の高騰や為替変動、コロナ禍の影響などが利益率低下の要因とされています。

3ROE・ROAの推移

信越化学株式会社のROE(自己資本利益率)は、2017年度から2021年度にかけてやや低下しています。2017年度は10.6%でしたが、2021年度は7.9%となっています。一方、ROA(総資本利益率)は、2017年度の5.9%をピークに、2021年度には4.4%に低下しています。自己資本比率が高いことから、ROEがROAよりも高くなっています。一方で、ROE低下の要因として、利益率低下の他、総資産増加による資本コストの増加が挙げられます。

4株価推移

信越化学の株価は、2022年1月時点で前年同期比約90%上昇しており、株価が急上昇していることがわかります。背景には、新型コロナウイルスの感染拡大でマスクや消毒液などの需要が急増したことで、信越化学が供給するシリコーン製品の需要が増加したことが挙げられます。また、温暖化対策の一環として、エレクトロニクスや自動車などの分野でも需要が拡大しており、将来の成長期待も含まれていると思われます。

2023年1月時点での前年登記比率では9%上昇と前年と比べると物足りませんが、FRBの利上げによる景気後退など、また半導体の在庫がだぶつき需要がへるということと、住宅着工件数の低下などが予想され下落したことが背景としてあると考えています。

5株主還元制作

信越化学は、株主還元政策として、配当金の増配や自己株式の買い戻しなどを実施しています。2023年度は、一株当たりの配当金を前年度比100円増の500円とすることを予定しており、株主にとっては魅力的な配当利回りとなっています。また、信越化学は、自己株式の取得にも力を入れており、2021年10月1日から2022年9月30日までの期間に、最大4,000万株(自己資本の最大4.39%に相当)の取得を予定しています。これにより、株価の上昇やPERの改善が期待されると考えられます。

また配当性向は35%前後の配当性向を中長期的な目安に安定的な配当に努めていきますと記載しています。

現在7期連続増配です。

6投資活動に関する分析

有形固定資産、無形固定資産、投資その他の推移とその背景  信越化学は、先進技術を駆使した製品開発に注力しており、そのための研究開発投資や設備投資を行っています。特に、次世代バッテリー向け材料や医薬品原料など、高付加価値な製品開発に力を入れています。

7財務活動に関する分析

有利子負債、株主資本などの推移とその背景  信越化学は、長期にわたり安定した経営を維持しています。そのため、財務面においても健全な状態を維持しており、有利子負債比率や自己資本比率など、財務指標の面でも安定性が高いことが特徴です。

8将来の見通し

今後の業績見通しや投資計画、リスクなどの解説  信越化学は、今後も高付加価値製品の開発に力を入れ、グローバル展開を進めていくことで、業績の更なる拡大を目指しています。また、環境問題に対する取り組みや人材育成など、社会的責任を果たす企業としても注目を集めています。ただし、原材料価格の上昇や為替変動などのリスクにも注意が必要です。

まとめ

信越化学は、世界的な需要拡大が見込まれる半導体や再生可能エネルギー分野に注力し、安定した業績を維持しています。ただし、材料費高騰等によるコスト圧迫が課題となっており、今後の原材料価格の動向に注目が必要です。また、株価の割安感から投資家に注目されており、今後の成長性に期待が寄せられています。

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